ここは「asa1984 Advent Calendar 2024」6日目の記事。Windowsの群れ、Linuxの群生地、悠然と空を舞うAndroid…パーツとソフトウェアが生い茂る大草原には、様々なコンピューターが暮らしています。
そんな中、他のコンピューターたちから遠く離れた場所にポツリと1枚の銀の板が。見つけましたM1 Macbook Airです!
今回は幻のOS・macOSの不思議な生態に迫ります。
私たちはこのMacbookに長期間密着することにしました。まずはmacOSをセットアップする必要があります。そのために欠かせないのがこの耳栓。macOSは起動時にとても大きな鳴き声をあげるので、これで耳を保護しなければいけません。
林檎マークが表示されたら後は指示に従ってOSをインストールしましょう。起動後は、Apple IDのアカウント作成またはログインやTouch IDの設定などを行います。ちなみにデフォルトのホスト名は「<ユーザー名>のmacbook」になっています。
Linuxじい「デフォルトの名前はと〜ってもダサいので変えたいですぞ!」
ナレーター「あ、Linuxじい!システム設定の画面から変更できますよ。どんな名前にするんですか?」
Linuxじい「gaul
にしますぞい」
ナレーター「アークナイツに登場する国家・ガリアのアルファベット綴りですね。でも何でこの名前に?」
Linuxじい「ガリアの首都はリンゴネス。Appleなだけに林檎ネス、なんちって」
macOSは正統なUNIX系OSなので、Nixを使うことができます。公式インストーラーでインストールしてからNix commandとFlakesを有効化、またはDeterminateSystemsのnix-installerを使ってインストールしましょう。
Nixをインストールしたらhome-managerをアクティベートしましょう。macOSで使えないツールが入っていない限り、Linuxで利用していたhome-managerの設定をそのままmacOSでも利用することができます。ただし、macOSの場合は、ホームディレクトリがhome/$USER
ではなくUsers/$USER
なことに注意しましょう。
macOSでは、nix-darwinを使ってmacOS本体の設定をすることができます。例えばフォント。今回はHackGen Nerd Fontをインストールしました。
その他にもDockやFinderの設定、Homebrewによるインストールもnix-darwinからできるそうです。
macOSはヒラギノを使えることで有名で、Webサイトのフォントがとっても綺麗です。Windowsと違って、Linuxと同様フォントレンダリングも高品質。デザイナーがよく使うわけですね。
デフォルトのIMEは入力中にSpaceを押さなくても勝手に文字を予測変換します。これが結構高精度で、何回もSpaceを打たずとも文章を書けるので慣れると意外と快適です。
普通のラップトップは画面を開くとモニターがバインバインとぐらつきますが、Macbookはピタッと固定されます。やはりハードウェアとして徹底された設計になっているようです。
安物のラップトップと違ってキーが横にずれるような感覚がなく、打ち心地は抜群。他の追随を許さないパンタグラフキーボードです。
Linuxじい「ちょ〜っと待った!」
ナレーター「Linuxじい、何ですか?」
Linuxじい「確かに完成度の高いPCですな。なのにCtrlキーとCommandキーの役割がグチャグチャでち〜っとも使い勝手がよくないじゃないですか!何でこんなことになってるんですか〜?」
ナレーター「ん〜実はまだよく分かっていないんです。macOSはとても不思議なOSで、まだまだ研究途中。もしかしたら設定で変更できる…かも?と言われています」
Linuxじい「ふむふむ。早くまともなキー設定になるといいですなぁ」
ナレーター「nix-darwinでsystem.keyboard.remapCapsLockToControl = true
を設定すれば簡単にCapsLockをCtrlに変更することができます」
Vimじい「ほ〜。Ctrl + H
をBackSpaceに割り当てることもできるんですか?」
ナレーター「それがVimじい、なんとデフォルトでBackSpaceの挙動をするんです」
Vimじい「なんと!わざわざXremapを使って、Vimのキーバインドを壊さないように、ターミナルだけCtrl + H
のショートカット無効化する…みたいな設定を書かなくてもいいんですねぇ。あっぱれですぞ!」
来週のDarwinが来た!では本格的に設定をNixに寄せていきます。お楽しみに!